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カイゼン生活

小さなイラっをカイゼンすれば日々是好日。

ハーマンミラー座面断裂と、デュオレストのタイトな美学

仕事の道具

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 事務椅子ながら、その製品がニューヨーク現代美術館に展示されているというハーマンミラー社。

 カラーバリエーションが豊富なミラチェアの、シトロンカラーを使って3年。

 <span style="font-size:x-large;">ずばびびび。座面が断裂。</span>

 ふつうの椅子とちがって、座面が切れただけで100パーセントのがらくたと化するのは、メッシュの四方にテンションをかけた特殊な座面だから。

 いわばメッシュの吊り橋にすわっているようなもの。縦糸が一本切れただけで、ばばばびびび、と一瞬にして座面が崩壊して、使用不可能になるのだ。

 

 

 色とデザインは気に入っていたが、すわり心地が微妙にしっくりこなかったので、壊れて悲しいようなうれしいような。

 事務用品に造詣の深いT氏は、これを見るなり各部の質感の低さを嘆いていたし、かつて大手事務機器メーカー社員で「まあいってみればプロ」とうそぶく実弟は、僕のこの椅子を「どうせ兄貴のことやから、せいぜ1万ぐらいのバッチモンやろ」と信じていたらしく、いやいやこれはホンモノなのですよというと、「ハーマンミラーこんなもんかい」と、やはり落胆していた。

 ただデザインや質感に関しては、僕自身は彼らがいうような不満は感じていない。あくまで、すわり心地が微妙にしっくりこなかったのだ。(T氏はそれを体重不足と予測していたが、各種のインプレを見ていると「ハーマンミラーは体重の軽い人には合わない」との見方も確かにあった。)

 

 

 修理についても調べてみたが、メッシュの張り替えサービスはないらしく、座面パーツのアッセンブリー交換となるようだ。部品が3万円弱、工賃や送料などを含めると5万弱とういのが修理相場らしい。

 

 

 ハーマンミラーを買う直前に、娘にドイツのデュオレストという椅子を与えたのだが、子ども椅子ながら、すわり心地が僕にカンペキにフィット。

 背もたれが二つに分れていて、それぞれがラバーマウントによって独立して動き、背中(腰骨)にぴたっと吸いつくのが特徴。

 この椅子のフィット感が忘れられず、ハーマンミラーにがっかりしたようなところもある。

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 ということで、次の椅子はこいつの大人バージョンにしようと、ひそかに狙っていた。

 

 

 山歩きをしていて不思議な経験がある。身体にタイトにフィッティングさせた20kgぐらいのバックパックを背負っていた方が、荷物なしで立っているよりラクな感じがする。

 デュオレストのコンセプトはまさにそこにある。上半身の体重をハーネスが腰骨にうまく分散、その理論の応用がこのデュオレスト・チェアーのコンセプトだそうだ。腰にかかる負担を20kg軽減、と謳っている。

 さて、大人用のデュオレスト。

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 なかなか直感に訴える色がない。機能性優先とはいえ、デザインもかなり微妙。ヘッドレストつきのモデルなんかは、まるで首長竜の椅子みたいで無気味なぐらい。

 低価格モデルでは背もたれの角度調節、座面のチルトといった細かな調節機能がついていないので、やむなく本革のオレンジ鮮やかな中グレード・モデルにしたが、実物はそれなりって感じの色味。

 写真の上にちら見えしているバスクの太陽のごときチャリのフレームみたいな心浮きたつオレンジカラーではなく、上司に言われたんでとりあえずオレンジつくっときましたぁって感じの寒々としたオレンジカラーで、これではハーマンのように美術館には置いてもらえそうにない。(どちらかというと珍物博物館向き)

 

 

 さて、肝心のすわり心地。

 <span style="font-size:xx-large;">お</span><span style="font-size:x-large;">お</span><span style="font-size:large;">お</span>ぅ・・。

 いい。いいんだけど、正直、子ども用ほどのびしっとくるフィット感がなくて、ちょっと残念。

 それでも娘はハーマンミラーの方がいいという。小学生がハーマンミラーっちゅうのもどうかという社会道義的な問題と、いくらタイト好きとはいえ筋骨隆々たるLLサイズの大人が小学生用の椅子で嬉々としていいのかという矜恃の問題、それらの問題以前として、まず5万円の修理代金の問題があり、それをば娘が自分の小遣いから捻出できるというのであれば、直さなければどうせがらくた、うちは美術館ではないし、ハーマンミラーで算数の宿題をする小学生と、キッズチェアで仕事をする父親という異様な親子像がうまれる。

 話は変わるが、デュオレストには、レディースモデルというのもある。男性と女性の骨格の違いを反映したものである。タイトに賭ける美学の顕現といえよう。

 

 

 そしてこれ。座面調節のレバー類が、航空機の操縦システムみたいでカッコいい。

 これを駆使すると、けっこういろんなカッコウですわることができる。そのときの気分にフィットするすわり方を三本の操縦桿を操作しながら模索するのは、ちょっとしたフライト気分である。いろんなカッコして座していると、マッサージ効果みたいなものが働くのか、かなり長時間のデスクワークでも明確に腰がラクである。ハーマンミラーはゆったりルーズな分、かえって疲れた。

 

 

 デュオレストのタイトな喜びを手軽に試してみたいなら、背もたれに装着することで簡単にふつうの椅子やクルマのシートをデュオレスト化できるグッズもある。ワイフがそっちを買ってみると言っている。