モンベルの超軽量シュラフとして長く登山の世界で君臨してきたアルパイン・ダウンハガー。温度設定が細かく、マイナス20度の極地探検から春秋の湖畔キャンプまで、さまざまなシーンに対応するモデルがチョイスでき、同じ温度設定モデルでも、身長によって長いサイズと短いサイズも選べた。それだけでなく、ジッパーの右開き、左開きまで選べる周到ぶり。究極をめざしているという意志が伝わってくるよいシュラフだった。
メイン用途は車中泊であるが、きわめてコンパクトでありながら高い防寒性をそなえていることから防災用品としても重視しており、家族の人数分はそろえたいと思っている。ただ高価なので新モデルが出るごとに1つずつ買い足してていこうという長期計画。
さて2013年現在でフラッグシップに位置づけられているのが「U.L.スーパースパイラルダウンハガー」。
写真は同じ5番手で、左が現行モデル、右が旧モデル。
従来のアルパイン・ダウンハガーの場合、伸縮性がまったくなかったため、ジッパーを上げてしまうと、ほとんど拘束具状態。新作は寝袋内でもぞもぞ動ける。小柄な人なら寝袋に入ったまま、あぐらをかいて座れる。
そのぶん、旧モデルよりも中が少しスースーする感じはあった。寒いときはドローコードでしっかり引き絞ってやる必要がありそうだ。
車中泊の場合、クルマが風雪雨をしのいでくれるので、温度設定#5(快適睡眠温度6度〜、使用可能限界温度ー2度〜)があれば、ほぼ問題ない。ホームセンターで買った安いシュラフではとても眠れないような真冬でも、なぜ?って思うぐらいダウンハガーは暖かい。さすが極地モデルをフラッグシップに持つシュラフ。
車中泊にオススメする#5は、460gと軽量であること、たたむと海苔缶(懐かしい?)ぐらいの大きさになってしまうメリットは大きい。また、ダウン素材のシュラフはたたむときに、きれいにたたんではだめで、もうぐしゃぐしゃにスタッフバッグに詰め込む感じ。そこが妙に気に入っている。
車中泊だけの用途で考えれば、クルマに積みっぱなしにするんだし、何もそこまで軽量・コンパクトでなくてもいいと思うかもしれない。
しかしクルマに積みっぱなしにする意味は、単に車中泊だけでなく、非常時の防災グッズとして考えると違った側面が見えてくる。小く軽いことは、災害など極限の状態においては決定的な差となって出てくるのだ。
限られたクルマの積載スペースのスキマにぽんと入れておくだけで、いざというときに、ほんとうに助かる。
しかし、このシュラフにくるまれたわが家族3人が、クルマの中で川の字で眠っていたら、のぞいてしまった人はきっとファラオの呪いに怯えつづけることだろう
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