<2013年6月19日追記>
ガーミン社のハイエンド・ハンディGPSの購入は、このOREGON550TCで4代目となる。
スマフォでナビができる時代にわざわざ10万円でハンディナビを買う意味などあるのか、と経費認可の際に弟に言われた。
そう、ある。
スマフォのナビも駆使しているが、決定的に違うことがある。
この機種の最高の美点は、単三乾電池2本で10時間以上、働いてくれることにある。
単三乾電池というところが重要である。ハイエンドモデルでありながら、単三を貫くガーミン社は、利用者がなぜこのナビを求めるのかを、よく分かっている。日本のメーカーならば、すぐにリチウムイオンの専用バッテリーを搭載させてしまうところだ。
次の美点は堅牢性と防水性。
初代モデルは時速40キロで2回落としたが、まったく問題なし。
わざとテストしたわけではなく、自転車に搭載してテスト中に落としてしまった。2度も落としたのは、われながら情けないが。
また、自転車やオートバイに搭載しているときでも、少々の雨ならまったく気にならない。
スマフォだとこうはいかない。そもそも落としやしないかとひやひやして走りに集中できない。
ガーミン社は初代から単三2本のナビをつくってきた。もう10年ほど前になるだろうか。
購入した初代と二代目はアンテナが突き出た機械式ボタンタイプで、これはこれでたいへんよいナビであった。
3代目としてタッチパネル式のOREGON300に買い替えたとき、前のモデルの方がよかったと思ったぐらいだ。
OREGON300はタッチパネルの操作感が悪く、ツメ先で押すコツをつかむのに少々苦労する。スマフォに慣れきってしまった人には、これをタッチパネルと呼んでいいのか、と疑問に思うであろう。
それでもOREGON300は日本語版で都市地図と山岳地図のマップソースと合わせて買うと15万ほどしたものだ。
だから、OREGON550TCが発表されたとき、都市地図と山岳地図が最初からプレインストールされて、おまけにカメラまで搭載されて10万円ならば、安い、と錯覚してしまうわけである。
550TCを導入して、まず思ったのは、タッチパネルの感度の改善。
もちろんスマフォのようにはいかないが、保護フィルムを貼っても、まあ、それほどストレスは感じずに操作できる範囲。
画面についても改良が感じられる。まず、直射日光下での視認性がかなりよくなった。二代目モデルがいちばんよかったが、OREGON300になってタッチパネルのせいか、かなり悪くなった。それがバックライトなしでも、とりあえずは走りながら読み取れる程度には改善された。
今回、機能追加となったカメラについて。
自動的に位置情報が入るので、これは大いに助かっている。スマフォでもできるが、ちょっと面倒くさい。
下のように風景を撮ると空が白飛びすることが多い。
撮影後のレタッチで少し空の青さをもどすことはできた。しかし空の雰囲気はでていない。
空を入れないようにすると、まずまずの感じ。
少し暗めのところでも、まあふつうに映る。
また、プレインストールされている地図の方はかなりバージョンアップされており、コンビニなどのアイコンまで出てくるようになっていた。あまり必要ないとはいえ、画面が賑やかになって楽しいといえば楽しい。
この機種にあって唯一のメカニカルボタンとなる右サイドについた電源ボタンの操作性もOREGON300から改善されている。300はけっこう力を入れて長押ししないといけなかったが、550TCは軽すぎず、重すぎずといった味付けで、細かいところながら評価したい。
まだ山岳やルートナビ機能は使っていないが、ロングタームインプレッションを今後、継続していく。
それと、マウントはぜひRAMマウントをオススメする。RAM社製のOREGONマウントにしてからは、落下させたことはない。
GARMIN(ガーミン) Oregon550TC 69729
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<2013年6月19日追記>
●タッチパネルの性能として、精度はスマフォには及ばぬものの、OREGONの方がすぐれている点がある。グローブをしたままの操作が問題なく行えるということに気づいた。同じことをスマフォでやろうとすると、まったくだめだった。
●電池残量警告が出てから、1時間ぐらいは稼働できた。これは驚きである。前モデルでは残量警告どころか、残量表示が半分になってからは短時間でバッテリー切れとなった。もともとアルカリ乾電池に比べると電圧の低いニッケル水素充電池(eneloop)を使っているので、やむをえない現象だと思ってあきらめていたが、この改善はうれしい。
●ランドマークでセブンイレブンのロゴが出てきた。
<2017年2月3日追記>
●電源ボタンが作動しなくなり、使えなくなった。かなり使い込んだので、満願おつかれさま、という気持ち。二世代後継となる新機種(OREGON750はあいかわらず高価だが、代替できる機種は見あたらず、やはりこれを導入することになるだろう。