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そこそこがよかったりするアルパインなカメラザック(ノースフェイス・テルスフォト40)

そこそこなのが、かえってよい。

これまでは長くプロ用カメラバッグの双璧としてドンケとともに君臨してきたロープロ製のリュックタイプを使ってきた。
確かにカメラを収納させるということにおいては、プロ用ならではの細かな配慮と実用に鍛えられた使いかってがあった。
が、背負って歩きつづける、ということにおいては市販のバックパックに遠く及ばない。トレイルランニングのブームもあり、市販バックパックは素材から構造まで劇的な進化を遂げている。軽量で構造のよいバックパック型のカメラザックはないかと探していたら、ノースフェイスのテルスフォト40に行き着いた。
ノースフェイスはバッグ作りはあまりうまくないブランドだという印象をもっていたが、実際、使ってみてそのとおりだと思った。
ハーネス類はぺらぺらで長時間背負っていると肩が痛くなるし、カメラザックというわりにはカメラの収納や取り出しがいまいち。
とはいっても今回、これを選んだのは空撮機材と一眼レフをいっしょに背負って10キロ、20キロ歩いたり、電車、ハイエースに積んで移動するといった特殊用途。
ノースフェイスのぺらぺらっとしたそこそこ感が、じつはしっかり用途にかなっている。また、ノースフェイス自身、バッグ作りにそれほど自信をもっていないのか、同社のアパレル製品がきわめて高価なのに対してバッグはけっこう安い。

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バッグサイドからカメラ収納スペースにアクセスするのはテルスフォト40の最大の特徴。ただしバッグ上部からのアクセスはできない。
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バッグ上部とカメラ収納スペースは仕切りで分かれている。これを利用して上部は空撮機材用とした。なお、仕切りはジッパー式になっており、取り払って一気室にすることも可能。
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自宅から塔の峰山頂(550m)まで全行程徒歩にて。

機材一式を背負って自宅から徒歩で出発。箱根外輪山のひとつ、標高550mの塔の峰を登頂。途中、けっこう厳しい登山道もあったが、トレッキング用ザックなので問題なく山頂からのフライトをこなせた。
帰路は箱根湯本まで登山路を下り、電車で帰還。混み合う電車でも問題なく移動できた。
長い登山路になると、どうしても1回や2回は転倒するものだが、ノースフェイスのテルスフォト40はカメラ用のインナーケースがけっこうな強度を持っており、後ろにずっこけたぐらいでは内容物がつぶれないようになっているので機体は守ってくれそうである。購入前はここまでしっかりしているとは思わなかったので、この点はラッキーだった。

ハーネス類がぺらぺらなのは歓迎ではあるが。

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最近のトレッキング・登山用ザックは快適性を重視してハーネス類が立体成型でごつい。これは収納性を考えたときは著しいネガティブ要素となる点、注意が必要だ。登山道具は背負ってばかりではない。クルマや公共交通機関での移動時、自宅での収納もある。
快適性はそこそこながら、かさばらずに重宝するテルスシリーズのぺらぺらハーネス類だが、やはり長時間、背負いつづけると肩が痛くなった。