カイゼン生活

日常的非常事態サバイバンライフ

「激落ち」ブランドの、ふきんとクロス(レック社)

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左が激落ちふきん、右が激落ちクロス。サイズが縦横2cmずつ異なる。

2017年は、キッチン用品において大きくカイゼンが進んだ記念すべき年となった。
えてしてキッチンまわりは(キッチン家電も含めて)、使用頻度の高さのわりに、というより逆に使用頻度が高すぎて少々の不便も惰性と化し、考える暇もなく運用が進められてしまうため、カイゼンがなかなか進まないところがある。
ふきんに関しては、私のばあい不幸なことに、小学二年のサマーキャンプ時のタオルトラウマのせいで、自分でもちょっとおかしいと思うぐらいにタオル、ふきん類のステータス管理が厳しくて、家族にはうるさがられている。
タオルトラウマとは、林間学校の深夜に、ふと自分のタオルがないことに気づいて、眠っていた引率の先生を起こし、外にまで出てさんざん探しまわった挙げ句、見つからなかったという、ただそれだけのことであるが、私の心には以来、40年近くたってもタオルへの深い哀惜が刻まれることになった。にしても、タオル一枚でびーびー泣いている餓鬼に、よくぞ引率の先生は付き添って、いっしょになって探してくれたものである。名前は「やまちゃん」。確か、ボランティアの男子大学生であった。
やまちゃん、あなたは私のタオルトラウマの闇に輝く一筋の光です。ありがとう。
前置きが長くなってしまったが、これも私の異常なるタオル愛ゆえと、ご容赦願いたい。
さてキッチンのふきんに関しては、長年、悩まされてきた。
けっして100円ショップでは買わない。
ふきんの種類が比較的豊富なホームセンターまで行って、しっかりと納得のいくものを買うようにしている。
やっといいものに会えたと思っても、一年二年で商品入れ替えで消えてしまったり、中には価格据え置きで材質を落としてがっかりさせられたものもある。たとえ同じパッケージでも、ふきんのコンマ数ミリの厚さの違いを、主夫たるものは気づくのである。毎日触っているから当然だ。
2017年、激落ちふきんとの出会いは、これまでの長い苦悩をどこまでも晴れ渡る青空に変えてくれたばかりでなく、拭き掃除の愉悦に開眼させてくれたのである。
というのも、この激落ちふきんを使うと、洗剤のたぐいを使わなくても、ぐんぐん汚れが落ちる。それがまた愉快なほど落ちるのだ。
愉快だから、つい汚れを見つけると、ささっとその場で拭いてしまう。少々の油汚れや、くすみなんかも落ちる。
愉快だから、どんどん拭く範囲が広がっていく。
そのうち拭くところはないかと探すようになる。汚れを見つけると、ハンターさながらに喜ぶのである。
こんな調子だから、しばらくたったある日、キッチンが光り輝いていることに気づいた。
激落ちふきんだけでなく、激落ちクロスも入手。
使用範囲はキッチンを越え、居室から自転車、クルマへと。
なんでこんなに落ちるんだ。
ふきんの方は少々、厚みがあり吸水性もいうことなし。
クロスの方はふきんより少し薄手の気もするが縦横2cmずつ大きい。
ふきんも好きだし、クロスも好き。
もうどっちが好きなのか自分の中で決着をつけずにはおれなくなって、交互に使っているが、それぞれにいい。
それなのに、安い。ふつうの安売りふきんと変わらぬ価格感。
ふきんの方は28センチ四方、クロスは30センチ四方。10枚入りで各5色のセット。
パッケージに表記されている特長や使用方法の内容はほぼ同じだが、「使用上の注意」に関して、ふきんの方だけに「敏感肌の方や長時間使用する場合は、炊事用手袋をご使用ください」とある。
そう、この激落ちふきんの唯一の欠点は、お肌にやさしくないのである。
さわり心地も適度な厚みでふわふわしているだけに、ああ激落ちくんっ、と顔をごしごしなんてタオル愛に突き進んでしまってはいけない。
新品を乾燥状態で手にすると、主夫手荒れの指に、ちょうどマジックテープみたいな感じでマイクロ繊維がからみつく。
濡らして絞った状態ではあまり感じないが、一応、新しいうちは本気であちこちゴシゴシするときにはキッチン手袋をするようにしている。
使い込んでいくと、ほどよく繊維が弱ってくるのか、あまり気にならなくなった。
激落ちふきんと激落ちクロス、ぜひ半世紀後まで売りつづけてください。

激落ちふきんお徳用 10枚入り

激落ちふきんお徳用 10枚入り

レック 激落ちクロス マイクロファイバー 10枚入

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