正直、あまり期待していなかったEOS5D。
これまでデジタル一眼レフは仕事の機材でもあることから、ハイアマチュアモデルを初代モデルから追っかけてきたが、そのうち、モデルチェンジしても画素数が増えていくだけのような気がしていたし、EOS20Dで「もうじゅうぶん」と思って追っかけるのをやめた。正直、これまでデジタル一眼レフで撮った写真は「まあまあ」という感じで、あとは腕を磨くしかないんだろうと思っていた。
今回のEOS5Dマーク2は、従来持っていたデジタル一眼レフと根本的に変わる要素が四つある。
・通常のデジタル一眼レフはレンズの焦点距離×1.5倍の画角である(言い替えればレンズの性能の三分の二ぐらいしか使っていない)が、EOS5Dはフィルム一眼レフと同じフルサイズ。
・バッテリーシステムが刷新
・センサー自動クリーニング機能搭載(これまでは年に一回はキャノンのサービスセンターに持ち込んで清掃してもらっていた。昔は無料だったのに、いつのまにか有料になっていた)
・動画撮影が可能(最高のレンズで動画が撮れるようになるということである)
ということで、痛い投資ではあるが、最近のデジタル一眼ブームで低価格で高機能な機種も増え、取材先のお客さんの方が高性能カメラを持っているというのも、機材頼りの仕事ぶりからすると都合もわるい。まあ見た目だけでも、ということで導入してみたのであるが・・。
5Dになってから、すっかり日常でも一眼を持ち歩くカメラ小僧になってしまった。まさにフィルムのころの感動である。
僕にとっては白トビを抑える階調機能が特にうれしく、雲の表情がイキイキ。
また、高感度撮影の進化がすさまじく、これまではISO400より上だと画面が荒れてしまうので、感度の調整はつねにマニュアルで行っていたが、5DではISO3200といったあり得ないような高感度でもいけてしまうので、最近はほとんど感度調節はオートで済ましている。しかも、記録画像サイズはいつもいちばん小さい「S」のJPEG。カメラの性能の2割程度しか使っていない。
<span style="color:#FF6666;">(画像をクリックし表示される画面で「オリジナルサイズを表示」ボタンを押すと、最大サイズで見れます)</span>
(EOS5D MK2+EF35mmF2)