1980年代の四国の中学生、つまり少年だった僕らの釣りスタイルはこうだった。
中学生のお小遣いでも買えるガングリップのパックロッド は、今では完全絶滅した。
ロッド・・RYOBI社製ガングリップ振り出しパックロッド(仕舞寸法38cm・グラスファイバー製)実売価格3000円程度。
リール・・DAIWA社製ファントム・マグサーボGS10・実売価格8,000円程度。中学生の時に実際に買った実機そのものである。現在、ギヤが固着し不動。
マグサーボは1980年代にダイワが満を持して放った「無接触電磁誘導式ブレーキ」を採用した当時のハイテクベイトリール。
マグサーボ10SS。ショーウィンドウの中の光り輝くこの憧れのリールを眺めては、13,000円の値札にため息をつく日々。そして廉価版として実売価格8000円程度のGSが発売された。SSに手が出なかった中学二年の僕は、喜んでこれを買った。
数十年後、ネットオークションで、あのとき欲しかった憧れの10SSを買った。確か30,000円近くまで値が上がったが、いくらでも関係なかった。憧れは、いつか実現しなければならない。
そのリールを使って再現した「1980年代・ちょっとお金持ちの中学生」編。
ロッド・・シマノ社製バンタム・グラファイト(ワンピース・ガングリップ)。中学生のときに買って、もったいなくてなかなか使えなかったため保存状態がよい。
リール・・DAIWA社製ファントム・マグサーボSS10。
ルアー・・ハリソン・スーパーフロッグ。これも中学当時に買い、もったいなくて使わなかった。実際に使っていたのは、コーモラン社製のかへるくんという類似製品である。
実際のところ、当時のお金持ちの中学生は、マグサーボには目もくれず、アブ社製のアンバサダーとかシマノのバンタムといったクラシックタイプの遠心ブレーキのリールを使っていたようにも思う。
アンバサダーはいまだに当時と変わらぬ姿で現行機種として手に入るからすごい。引け目のせいなのか、いまだにアンバサダーには手が届かず、あいかわらずダイワの電磁誘導ブレーキの現行機種を使っている。これについてはまた別稿で。
Abu Garcia Ambassadeur 5600BCX アブ・ガルシア アンバサダー 5600BCX ベイトリール(右ハンドルモデル) 並行輸入品
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