カイゼン生活

日常的非常事態サバイバンライフ

便利は王道をゆけ(1)ゴムひも

ベンリィはその名の由来のとおり「自転車より便利」がコンセプトのオートバイだ。
しかし、ヘルメットはかぶらないといけないし、歩道は走れないし、一方で自転車の方は電動つきなんか出てきているし、これが命名された1960年代はよかったかもしれないが21世紀にあっては「自転車より便利」というのは、なかなか難しいことである。

2011年にフルモデルチェンジでスクーター化されたベンリィの最大の武器は、低床のフラットなフロアと、リヤの巨大ラゲッジスペース、そして10リットルの燃料タンクである。
なかでも、リヤの積載スペースをいかに有効活用するかが「自転車より便利」なオートバイになるかどうかの鍵となる。

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どのような活用をするにせよ、まず踏まねばならぬ轍がある。
王道は、基本の中から踏み出すものである。
100円ショップに走った。これである。
古タイヤのチューブから作られた再生商品。

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最適サイズが分からないので、とりあえず17mmと20mmの2本。

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フック等のエンド処理がされていない、ただのひもなので、ロープワークを再度、学びなおす。
ゴムチューブは復元性が強いので、へたな結び方だと走っているうちにほどけてしまう。
1本ものなので、たった1箇所がほどけただけでも、荷全体の崩落につながる。

写真と図で見る ロープとひもの結び方

写真と図で見る ロープとひもの結び方

しかしゴムひもの結束方法については・・のってない。
ネットでもなかなか出てこない。

安直に手に入るノウハウではないようだ。
もちろんタイヤチューブを使わなくても、便利なグッズはいろいろある。オートバイ専用のものも数え切れないぐらい出ている。それでも、ある用途において便利なモノというのは、じつはそれ以外の状況への応用性がない。宿命といっていい。

ただの1本のチューブひもは、安直に使おうとすると不便だ。しかし、切った貼ったできる。荷を固定するだけでなく、出先で万が一居、骨折してしまったときの添え木止めや、止血バンドとしても使えるかもしれない。1本のゴムひもは、工夫と経験で大きな可能性をもっている。そこにはプロの技というものが、数え切れないほど存在するはずである。街角や市場でつぶさに観察をし、自分で失敗をくり返し習得していった技は一生モノといえよう。

とりあえず手持ちの数種類のベランダストッカーを練習用の荷物に見立てて試行錯誤する。
荷物をくくるための1本と、台につけっぱなしにして「すべり止め」として使う1本があると、荷が安定することが分かった。
通常サイズの荷物の固定なら17mmがやりやすい。台につけっぱなしにするすべり止めとしては20mmがいいようであった。

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