【導入時インプレッション】
エアー式のインフレータブルSUPは、ワンデザインの公式競技も実施されている注目のマリンスポーツ。
高価なレース用を見ると長さは12.6フィートで10〜20万円。細身なので釣りや波乗りには不向き。
一方、低価格な方では、アウトドアメーカーから5〜10万円ぐらいでパドルなども含めたセット品が販売されている。
ちょうど中間価格帯で品質と実績で定評なのがairSUP。
カタ落ちながら9万円という破格で、パドル、リーシュを含めたセット品を購入できた。
SUP本体は軽量であり、長さが短いものの思ったより直進性は悪くなかった。波乗りから釣りまでオールラウンドに使用できる形状である。airSUPの新型ではネットが装備されたようだが、これはネットがないので小物は積めない。リーシュ用のリングが後部にひとつ。やはりネットはほしい。
意外だったのは、ポンプやバッグといった付属品の品質の高さ。
だいたいこういう付属品はけっこうチャチなものが多いので心配していた、というより値段が値段なので期待していなかったが、悪くなかった。
ポンプの動作はスムーズで軽く、ゲージ付き。
バッグはリュックタイプで、大きさもよく考えられており、じつにスムーズに展開、撤収ができた。SUPをくるくるっと丸めて立ちあげたところに、上からずぼっとバッグをかぶせるだけ。
縦に長いバッグだがSUPを詰めると、しっかり自立する。細かいところだが、こういう小さいところは現場においてけっこう大切だと思う。
パドル、ポンプも無理なくいっしょに収納できて、さらに別体のポケットにはPDFやパックロッドぐらいは入る。
おかげで、自転車や原付による出漁も可能となった。
海水域での使用後は、SUP、パドル等の内容物を入れたままバッグごとシャワーで水洗いできるよう、バッグの上部と下部はメッシュになっている。
あとは日影で乾かすだけ。
SUPはこれが初めてなので他との比較はできないが、これまで使ってきた3艇のインフレータブルカヤックと比較すると、差は歴然たるものがある。
バッグに収納しにくい、自立しないから置き場所に困る、使用後のメンテナンスがとにかく面倒くさい、重い、持ちにくい、といった3艇共通の悩みは、集合住宅住まいにとっては切実な問題。これがairSUPではみごとに解決。とにかくスピーディー、らくらく、スマート。
けっして安い値段ではないが、総じて高価格なSUPのなかにあって、この価格でこの品質はあまりにもうれしい誤算。
SUP本体の用途・使用感や、用具についてのカイゼンは今後、長期レポートで追っていくつもりである。
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