カイゼン生活

日常的非常事態サバイバンライフ

主力ポーター・3WAYダッフル(グレゴリー/スタッシュダッフル)

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【長期インプレ:使用期間8ヵ月】

40歳を過ぎてから、いろいろなものの寸法や容量、重さなどをメモにとるようにしている。特にバッグ類に関しては細かい。
しばらくやっていると、街角や店先で「いいな」と思うバッグを見かけると、まず容量の「数値」が頭に浮かび、いろいろなものを空想で詰め込んでみることができるようになる。
15リットルのディパックにはできて20リットルのディパックにできないものが何であるかとか、同じダッフルでも45リットルならスポーツクラブの縦長ロッカーに入るが60リットルは厳しいな、とか、とにかく数値で考える癖がついてから、買ってみたら想像と違っていたというようなことは激減した。

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さて、日々のスポーツクラブ通いから長期遠征まで、ここ数年、何かと出番が多くなり存在感が増しているのが3WAYダッフルである。
日常では片方の肩にかける。ちょっと歩くときはショルダーベルトでたすき掛けにする。本気で歩くときや内容物が重いときはリュックのように背負う。
ホグロフスの3WAYダッフルを3年ほど使い倒し、主力をグレゴリー・スタッシュダッフルに代替わりさせ8ヵ月。見た目が地味なので所有する喜びにはやや欠けるものの、実用品としては自信をもって紹介できると判断した。
45、90、115リットルというラインナップから僕が選んだのは、日々のスポーツクラブから、釣り、長期遠征の衣類ストレージとして経験上、もっとも最適な容量と思われる45リットル。

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スタッシュダッフルは入れる内容物に応じて、メインジッパー両端位置にある二箇所のベルトを引き絞ったり緩めたりすることで容量を可変できる。よってリュックとして背負って軽く走らないといけないようなシチュエーションでも中味ががさがさ揺れて困るようなこともない。

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同じ3WAYダッフルジャンルにあるものとして、同社のアルパカダッフルの方が人気があるが、スタッシュダッフルとの違いは成形性。アルパカダッフルはバッグの形状が自立し、パタゴニアブラックホールダッフルに近い位置づけ。
スタッシュダッフルは素材がしなやかなので、くるくるっとまるめて小さくまとめ付属のキャリングケースにすっぽり収まる。かといって今流行の超コンパクトバッグのように生地が薄すぎて弱々しい感じはしない。適度なしっかり感をもつ。

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持ち手は秀逸だ。リュックのように背負うときに方が痛くならない幅広で内側メッシュのパッド入り。かといって、背負わないで担いだり、手に持つときでも違和感のないデザイン。
またストラップの引き絞りと弛緩は、洗練されたバックルとベルト素材の好相性でスムーズそのもの。

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3WAYダッフルといったが、購入時は正確には2WAYダッフル。なぜか肩掛けベルトが標準装備ではなく、オプション扱いとなっている。肩掛けベルトをドッキングさせる三角形状の樹脂製リングが二箇所につく。他社製のベルトを使ってもいい。

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欠点らしい欠点が見あたらないが、強いて挙げるとすれば、ボストンバッグ的に肩にかけて使うとき(この使い方がいちばん多い)、片方の持ち手がすっと肩からはずれる。ほんとうにちょっとしたことだが、両手いっぱいに荷物を持っているときには、ちょっとイラっとくる。パッド部のメッシュ素材の快適性と上記のすべりにくさの両立は難しいことかもしれないが、ぜひメーカーには研鑽してもらいたいところである。盤石の製品は一朝一夕には生まれない。小さなカイゼンをつづけてほしい。

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と、ここまで来て写真に違和感を感じられた方もいるかもしれない。
すみません。製品の正しい折りたたみ手順を忘れてしまいそうなので、展開順に写真を出して自分の備忘録としました。


また、このバッグの収納力、走破性については、下記の記事を参考に。


良質なダッフルを買っておけば、何年でももつ。古くなって買い替えたりしたとき、捨てずに押入や物置内での収納用としての活躍の場がある。愛着があるバッグが人生とともにずっと役立ってくれるのはとても幸せなことである。
さて、退役させたホグロフス社のダッフルであるが、余生は思わぬものになっている。
女子高生の娘が使いたいというのである。使い込み古びた感じも、彼女らからみるとファッションのエッセンスになっているのかもしれない。


スタッシュダッフルはサイズ・カラー展開も豊富。
用途に応じて選べる。