カイゼン生活

日常的非常事態サバイバンライフ

ハイエース+アイリスボックス実地検証。

2015年11月、実戦投入(KSR PRO艦載編)を追加。
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オートバイ積載での長旅にむけて。

はからずも新しいハイエースの納車日は最後のブルートレイン北斗星のラストランの日であった。
北斗星のことはともかく、4ドアで紺色、かつマニュアルミッションというハイエースの選択には、ブルトレ的旅情への憧憬が込められているのも事実である。
ベッドキットなどの装備を施工した前ハイエースSGLは通常の使用環境では快適な旅を約束してくれたものの、オートバイやカヤック、SUPといった大型の機材を積載した航空母艦的な航海には、室内レイアウトの自由度の低さゆえに居住環境の確保が難しかった。
総距離15万キロ、沖縄をのぞく全国46都道府県をハイエースで走ってきたなかでおのずと表出してきたのは、何もないのもいいかも、という、まるでチルチルミチルの青い鳥みたいな間の抜けた結論だった。
よって二代目はトリムといった内装さえ省いた究極のシンプル商用ハイエース。どこにでも売っているアイリスBOXと手持ちの便利グッズを使って、おもしろ旅を追求してみようと思う。

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しょぼいセカンドシートは、じつは最高だったりする。

SGLに比べて質素なDXはとにかく広い。セカンドシートなど、まるでベンチだが、これがよい。シート下にはスーパー銀閣、プロミニ銀閣、くつ箱を収納。SGLだとこうはいかない。

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またセカンドシートと全席とのあいだのスペースには、アイリスボックスがぴったり納まる。

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セカンドシートの背もたれを折りたたむと、アイリスボックスの高さとほぼツライチになるのもうれしい偶然。

アイリスボックスを使っての居住空間レイアウト考察。

シングルベッド(幅70cm)+左通路。

実験に協力してくれたのは、かよぼん。
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全面ベッド。

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両側ベンチ+中央通路仕様。

道具の出し入れもしやすく、室内移動もスムーズ。通常時はこれが基本形となろうか。
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ボックス縦二段積み。

これでもボックス上に就寝可能。オートバイやカヤックを艦載した際の就寝空間を確保できそうである。
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参考。SGLベッドキット装備車の場合。同じクルマかと思うぐらい狭い。
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今回の検証で使用したアイリスボックスは、HD BOX 600Dが1個、HD BOX 800Dが4個。


 

スノーピーク社製「銀閣」を用いたレイアウト検証。

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アイリスボックスを並べる際に、ホイールハウスの出っ張りが邪魔になる。これを回避する手段として銀閣を実際に試した。

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kaizen.hatenablog.com

 

実戦投入検証1(ブロンプトン編)

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縦二列にしたHD BOX800と600を配した、ゆったりベッドスペース仕様。ブロンプトンがコンパクトすぎて、走行中、今ひとつ安定に欠けた。また、正直、ここまでゆったりしたベッドスペースは必要ない。かえって自由度が失われトータルの居住性は落ちる。ただ、三脚など大型の撮影機材やへらぶな釣りバッグはHD600では入らないので、HD800を二個積載させるとすっきり収納できるメリットもあり悩ましい。

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実戦投入検証2(マウンテンバイク編)

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マイカー規制の乗鞍スカイラインを攻略すべく、艦載機ルイガノ社製マウンテンバイクをチョイス。
HDBOX80を二つ縦に並べ、HDBOX60を横向きに3つ並べ、ゆったりとしたベッドスペースを確保できた。

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この際には、ハイエースに標準装備されている荷室固定バーを自転車の固定に利用した。バーの位置よりハンドル位置が少し高かったため、やや安定に欠いたのでカイゼン検討項目としたい。kaizen.hatenablog.com


 

実戦投入検証3(KSR PRO編)

モンキーの故障により新たに導入したKSR PROというオートバイクを艦載しての実戦。知多半島および能登半島遠征を実施。知多半島600km、能登半島は1500kmを走ったが、トラブルはなくミッションを遂行できた。


まず基本レイアウトはこれ。HDBOX60を4つ並べ、いちばん後ろにHDBOX80を配置。
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ベッドマットをかぶせるとぴったりで、よく眠れた。
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なお、日中は上述した二段積みに組み替えることで、ここぞと思う場所でスムーズかつ迅速に艦載機を積み降ろしできた。
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アイリスボックスの内容物についての考察はこちら。
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tsukinuke.hatenablog.com