ヘルメットは用品でもグッズでもなく、相棒である。
御嶽山の噴火でたくさんの人が亡くなってから、ずっと折りたたみヘルメットが欲しかった。火山国日本では、どこであろうと登山をするということは、少なくとも危険地帯に足を踏み入れるという自覚は少なくともある。
また、日常においても地震や弾道ミサイルといった事態に備えてヘルメットの重要性が徐々に認識されつつあり、防災用品パッケージにもヘルメットが同梱されたものをよく見るようになった。
オートバイ乗りとして四半世紀、ヘルメットはアライという信仰にどっぷり浸かった世代にとって、ヘルメットはグッズではなく相棒でありアイデンティティーでもある。だから五万も六万も出して消耗品のヘルメットが買えるのだ。さすがに最近は少し安いやつしか手が出せなくなったが。
防災、登山用とはいえ、手を抜きたくはない。愛せるヘルメットとは。
いろいろ調べた結果、心に響いたのがエーデルリッドのマディーロ。
エーデルリッドというブランドは登山にくわしくないので知らなかったが、登山用ロープで名を馳せているようだ。クライマーにとって命を預けるロープは、グッズではなく相棒以上のものだろう。
そんな会社が出したヘルメットとあれば、がぜんテンション↑。
値も張るが、おそらくこれ以上、スタイリッシュで実用的、かつ、「へえー、そうなんだー」と軽くあしらわれると分かりつつも、夜のお店で語ってみたくなる折りたたみヘルメットはないだろう。
まずこのスタイリッシュさ。ダクトがクール。蛍光イエローのパーツは夜間における被視認性だけでなく、どこかエヴァンゲリオンを思わせる造形。これが夜に光ると、きゃー。
※写真ではオートバイの上にのせていますが、オートバイヘルメットとしての使用はできません。
折りたたむと、こんなに小さく。
裏返すと。きゃー。石の下にいるワラジムシ、あるいは海の岩を這いまわるフナムシを思わせる高密度な無気味さが、まさにエヴァンゲリオン。使徒の方だ。
オートバイのリヤボックスに積載。すっきり。
※オートバイの乗車用としては使えません。噴火、地震、弾道ミサイル等、緊急時の対応用に搭載実験をしています。
折りたたみは3ステップ。右サイドを引っ込める→左サイドを引っ込める→背面部分を内側に倒す。変な引っかかりもなくストレスなし。5秒。
海だと、これをやってみたくなった。
付属の収納ポーチもグッド!
ホワイトを選んだけど、オレンジもあり。
実戦時のインプレはいずれまた。できれば実戦はないにこしたことはないですが。
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