カイゼン生活

日常的非常事態サバイバンライフ

古典的ハンディナビの最新機種(GARMIN社製GPSmap64sロックピット仕様)

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12年前のGPSmap。

私のアルバムにGARMIN社製GPSmapが写真として出てくるのは2005年の4月。記憶ではGARMIN社が日本ではまだそれほど知れらておらず(もちろん自転車屋にもバイク用品店にも取り扱いはない。そもそも自転車やオートバイにナビを搭載しようという発想が奇異な目で見られていた)、スマートフォンでナビをするなんていう時代ではなく、そもそもスマートフォンの黎明とでもいうべき初代iphoneが発表されるのは二年先のことである。

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二輪にナビを積んで15年。

私の二輪車とナビとのかかわりでいうと、2003年の北海道ツーリングの写真(下写真の左側)に自動車用のカーナビゲーションとタンクバックの地図を併用しているものがあったので、それまでに実戦投入に成功していたようだ。行く先々で人だかりができたものだ。写真右は2004年。

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右ハンドルにステーを作って搭載するという荒技が見てとれるが、何度もテスト走行をくり返しつつオートバイ屋さんとともに苦労した。このオートバイは13年たった2017年現在も大きなモデルチェンジなしで継続販売されているロングセラーになっており、今やナビゲーションシステムも純正採用となっている。

2004年、自転車復活。

酔っ払った勢いで豪語したトライアスロンへの参戦。急きょ自転車が必要になり、学生時代に買った3RENSHOという古い自転車を引っぱりだし、自転車屋さんに最新コンポでのレストアを依頼したのが2004年の初夏。
ロードバイクといえば無駄をいっさいそぎ落とし体重もそぎ落とし、という軽量化命の時代ではあったが、もともとのオートバイからのいきさつで、自転車にナビゲーションを搭載しようと考えるのは、自分のなかではごく自然なことだった。
しかしオートバイと違い、自転車には重量だけでなく電源の問題もあり、さすがに自動車用のナビゲーションシステム搭載はあきらめたようだ。かわりに目を付けたのがGARMIN社の製品だった。
GPSmap60CS以外の写真が残っていないので定かではないのだが、GPSmapはモデルチェンジの際に一度買い替えたように思う。新しいモデルは直射日光下での視認性が劇的に向上していて、ものすごくうれしかった記憶が鮮烈にある。だから、あるいはオートバイ時代から徒歩用にGPSmapの初期モデルを使っていたのかもしれない。日本でのGARMIN製品代理店だったいいよねっとさんがまだ個人事業のような感じで、サポートも個人対個人のような親切で身近な感じが印象に残っている。GARMINの日本市場を開拓するぞという熱いものを感じて、こちらもGARMIN+チャリというスタイルを発信することで応援したいと思ったものだ。
スタイルといえば、こんな写真も見つかった。下の3RENSHO機の写真では、GPSmapとともにノートパソコンも搭載しようと画策している。ノートパソコンを搭載するというスタイルはその後、市場を得ることもなかったし、個人的にも失敗に終わったようだ。そもそも、なぜノートパソコンを自転車に乗せる必要があったのか、今となっては思い出せない。

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「持ち運べるナビゲーション」という市場。

ポータブルナビ、つまり「持ち運べるナビゲーションシステム」という市場については国内では、今はパナソニックに吸収されたサンヨー社が1995年にゴリラを発売し最初の矢を放っている。ただCD-ROMを読み込む仕様のため、クルマ用であり、持ち運べるナビというよりは、配線を気にせず簡単に取り付けられるナビという需要にこたえるものであったと思われる。
国内のポータブルナビ市場を牽引してきたゴリラシリーズに、サイクルモデルが投入されるのが2011年なので、このころオートバイや自転車にナビを搭載するスタイルが一般に認知されるようになったということだろう。
今でこそ有名自転車チームのメインスポンサーになっているGARMIN社だが、2005年の時点ではGPSmapというフラッグシップモデルは本来、登山者向けのものだったと考えられる。
ただ二輪車用のGPSmap専用マウントがアメリカのRAM社から発売されていたので、取り付けに関して苦労することはなかった。とはいっても、北海道遠征前の走行テストで大きな欠点が判明。時速40km以上で路面のギャップを踏むと、クレードルからナビ本体がはずれることが判明。二回も道路に落っことしてしまった。
40キロで二回も落としたわりには、GPSmap本体はまったくもって無事だった。このありえないほどの堅牢さ、防水性、そして単三電池二本で10時間以上稼働できる実用性に心底惚れ込んだ瞬間だった。
なお、脱落対策としてはコンビニで簡単に入手できる女性用の髪束ねゴム(2本で100円)がぴったりフィットし脱落をシャットアウトすることができた。

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KUWAHARA社製GAAPに搭載したGPSmap。フロントサスペンションが付いている自転車の場合は、脱落防止のヘアーバンドは不要だった。(2005年)


GPSmapから、タッチパネルのOREGONへ。

時は移って2017年。いいよねっとは正式にGARMIN JAPANとなり、タッチパネル搭載でハイエンド機種となったOREGONも五世代目になろうか。
OREGONが発売されてからは、OREGON300、その後、OREGON550TCJというモデルを相棒にしてきた。いいよねっと応援のため、安価な並行輸入品でなく、がんばって二本正規品にこだわってきたものの、あまりに高額であった。
最初に買ったOREGONは本体が10万円ほど、別売りのマップソース(市街地地図のシティナビゲーターと山岳地図のTOPOの二枚)を合わせると、なんと15万円弱。後継モデルを買ったときは、上記二つの地図がプレインストールされた状態で10万円ほどになり安く感じたほどだ。

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スマートフォンの時代に、値段に見合う優位性はOREGONにあるのか。

2017年2月に使っていたOREGON550TCJの電源ボタンが壊れた。
この価格は現在の最新型でもほぼ同じだが、よく見ると標準搭載される地図が変わっていた。
ガーミンのナビ製品の日本正規品が高いのは、地図にすごくお金をかけているからである。自分もちょこちょこ地図を作っているので、地図を作ること、ましてやルーティング対応の地図を作るのがいかに大変かは分かるようになってきた。だから地図入りの正規品が10万円なのはいたしかたない。
とはいっても、スマートフォンで精細なGoogleマップを利用してナビゲーションを無料で利用できる時代に、Googleマップに比べればはるかに貧弱な専用マップを搭載したGPS機器に10万を払うだけの意味はあるのだろうかと思った。
ガーミン製品と走りつづけて10年以上になるので、ついついガーミンなしでの遠征はありえない気持ちになっていたものの、発想を切り替えて、スマートフォンで代用できないか検討してみることにした。

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スマートフォンは機器としてみてもGPS専用機がおもちゃといってもいいぐらいのスペックを持っているし、マップソースの方も世界を席巻する企業群が連携して作り日々更新している最強ソース。使いやすさ、見やすさ、正確性において最強だが、大きな欠点も。

市街地では圧倒的にスマートフォンのナビが優位だが、あくまでもマップが利用できるのは通信を通じてだけで、機器側にマップを格納することができないので、電波状態が悪くなると表示やナビゲーションに不具合が生じ、通信がない状態ではまったく使えない。それにナビを使えば使うほど、通信料がかかるということでもある。
日本では商業上の理由と思われるが、マップを機器側に読み込ませる機能がはずされているという。海外ではオフラインマップというかたちで利用できるところもあるということだ。
ではGoogleマップではなく、山岳系ナビなどでオフラインマップ対応の有料無料のアプリケーションはどうか思ったが、使えそうと思うものはどれも登山用途に特化しており、市街地+登山道を広く網羅してくれるアプリを見つけることはできなかった。
また、ずっと手に持っていると熱くなるし、手へのなじみもわるい。ナビ時は電池の消費が激しく、予備バッテリーを持って、オートバイを降りたときにはすかさず充電し、発進するときにナビを起動させるという手間も、けっこう面倒くさかった。
そしていざというとき命綱ともなるスマートフォンは、遠征時や探索時だからこそバッテリー容量も温存しつつ、かつ落としたり濡らしたりしないよう懐におさめておきたいという心理も強かった。
単三乾電池で動いて、汗まみれの手だろうが、雨だろうが、落とそうが気にならないハンドヘルドナビ専用機の存在意義はじゅうぶんにある、というのが得た結論である。


OREGON日本正規品の地図構成が変わった?

意を決してOREGONの購入へと進むが、いちばん気になるのは格納されている地図である。
使っていたOREGON550TCJの市街地地図(シティナビゲーター)は、コンビニやファミレスのロゴまで出てくる豪華さだが、登山時には山岳マップ(TOPO10M)に切り替える必要があった。この切り替えがなぜかスムーズにいかず、いらいらさせられた。
また市街地のナビも、20kmを越えるようなルーティングの場合、ルート探索にさんざん時間がかかった上に、ナビできません、となるようなことが多かった。メモリ不足とルート検索アルゴリズムに弱さがあったのだろう。また、登山マップはルート対応されておらず、まあこれは日本のすみずみまで小さな道にマーカーを埋め込んでいくのもたいへんだろうし、しかたないだろうと思っていた。
ところが2017年最新モデルのOregon® 750TJと、ひとつ前の現行モデルOregon® 650TCJ2にプレインストールされている登山地図は、なんとルーティングが可能になっていた。
これはすごいと思ってよくよく見ていくと、市街地地図の方がどうもおかしい。どちらもシティナビゲーターが入っていない。そのかわり750の方は新たに国土地理院の地図をベースにした新マップが入っていてルーティングも可能とのこと。ただし登山道ルーティングを行うにはTOPO10Mへの地図切り替えが必要。(市街地はそのままの地図で可能のようだ)
それもそのはず。市街地で使う用途ならスマートフォンの方に利があるし、何よりガーミン社自体がオートバイ用、自転車用、ランナー用をそれぞれ独立した専用機種として発売しており、OREGONは完全に登山やトレッキングに特化したカテゴリーの商品になっていたのだ。なるほど、時代の流れから取り残されたままOREGONを使いつづけていたわけだ。
新型OREGONは単三電池が使えるよさはそのままに、専用バッテリーも搭載し、USB充電もできるようになっていた。これは大きい。USBならばクルマやオートバイで充電ができるのは魅力だ。

GARMIN(ガーミン) Oregon750TJ 167236

GARMIN(ガーミン) Oregon750TJ 167236

GARMIN(ガーミン) OREGON650TCJ2 106635

GARMIN(ガーミン) OREGON650TCJ2 106635

いっそ先祖返りするならば。

購入検討として新しいOREGONについて調べていたところ、懐かしいものを見つけた。あの懐かしいGPSmapがGPSmap64SJとして、昔とほとんど変わらぬ姿で国内正規販売されていた。

グローブをはめたままでの操作もできる機械式のボタン、受信感度優先の飛び出たアンテナ。
OREGON550の感度の悪い悪いタッチパネル、さらにバックライトなしには何も見えない液晶画面は困りものだったので、新型でカイゼンされている可能性を楽しみにするという選択肢もあったが、トレッキングプロ用としていまだに根強い需要があり現行モデルとしてしっかり健在のGPSmapに戻ってみるのもいいんじゃないかと思い、さらに調べていると、日本正規モデルではないものの、海外モデルをベースにボタンと表示を日本語化し、さらに国土地理院の地図をベースに、めちゃめちゃがんばってポイントを打ち込んでマップソース化した人が発売している商品に行き着いた。
なんとこの人は、ボタンを日本語化するにあたっても、レーザーで文字が消えにくいようにしたり、純正ボタンの硬さをカイゼンすべく柔らかさの中にもコシのあるタッチに仕上げたり、日本語化の言葉ひとつひとつにも直感的に分かるような訳語を選んだりと、とにかくガーミン愛がすごい。
決めてはマップソースの説明の項目にあった「お寺(5万箇所以上)は無住もしっかり載せました」という言葉。しっかり、というところがぐぐっと響いた。今後もアップデートしていくということだったし、何よりこれだけがんばっているのに価格が良心的だった。
マップソースの重要さを知っているだけに、正規品以外のものを買うという選択肢は本来持ち合わせてはいなかったが、どこか13年前の個人事業のようなころのいいよねっとさんを思い出して応援してみたくなった。

直射日光バックライトなしでバッチ視認!

OREGONにしてから画面の見にくさには閉口してきたが、さすがGPSmap。かつて使っていたころの良い記憶も裏切られることなく、最高の視認性。
直射日光下、バックライトなしでもこれ。

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そして日中はバックライトに頼らなくてよくなったので、当然、電池消費も抑えられ、稼働時間アップ。まだ本格的に登山などで使い込んではいないが、OREGONが一日のツーリングで最低一回は電池交換が必要だったのが、今のところ一日の行程は電池交換なしで済んでいる。
ボタンの操作性はクレードルを使わないときは文句なし。ロックピットさんがうたうようにボタンタッチのコシの違いまでは実感できないが(純正機と比較できないため)、グローブをしていても操作はしやすく、メニュー構成を自分用途にシンプル化させることができるので、要求に対する結果応答が早くストレスがない。手へのなじみのよさは、十年前と変わらず良好。
一点だけ、電池の出し入れが硬い。これは使っているうちになじんでくるだろうか。

RAM社製専用クレードルカイゼン

上は新型。下は13年前の旧型。RAM社製クレードルの形状はナビ本体をしっかり抱き込み、脱落しないようにカイゼンされているのが分かる。
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ただし、下の写真とを見比べれば分かるように、新型のクレードルはイージーローラーシステムという保持性と脱着性が考慮された仕組みが採用されているものの、走行時に多用する「戻る」「実行(決定)」ボタンの操作がかなりやりにくい位置にある。脱落を防ぐために必要な構造なのは身をもって実感しているが、グローブをしたままだと操作がしづらい。それでも本体側の「戻る」「実行(決定)」ボタンは旧型に比べて大きく押しやすくはなっていて、しっかりカイゼンがなされているのも確かである。

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マップソースのユーザー登録。

マップソースのアップデートに対応してもらえるというので、購入後、開発・発売をしているロックピットさんにメールでユーザー登録。この際、購入感想の欄があったので、とりあえず家の近場でときどき行く山と登山道がどんな風に出ているかをGPSmapで見てみたら、登山道はあったが山マークがなかったので、道が入り組んでどこをどう登ればいいのか分かりにくかった。最近、OREGONを使って登ったばかりの山だったので(そしてOREGONの最後の出番となった山でもある。下山中に電源ボタンが壊れたのだ)、比較対象としてちょうどいいだろうと思った。
正直な感想を伝えたところ、すぐにロックピットさんからメール返信があり、更新時に掲載したいので山名をおしえてほしいと真摯な回答をいただいた。
たまたま自分が有名な山と思っていただけで、全国的に見ればそれほど重要な山ではないのかもしれないし、思いつきで書いたことにいちいち対応してもらっても申し訳ないので、この件はスルーしてもらうべく返答を控えた。
さて、いよいよ使い込んでいく。

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地図表示の検証。

ロックピットさんのGPSmap64sは、まず地図表示が速い。
OREGONのシティナビゲーターでは、コンビニ情報やランドマークなど細かく、道路も自転車でしか入れないような道までしっかり入っているため、特に広域表示にしたときに描画に時間がかかる傾向があった。
ただし、縮尺を広域にした際に表示されるランドマークが少なすぎて、目的の場所をズームアップして探していく際に分かりにくい。これは表示速度と反比例することなので単純な比較はできないが、表示速度は遅いがランドマークが分かりやすく地図から目的地をズームアップで見つけやすいOREGONと、反対のGPSmapとで、総合的にどちらがストレスが少ないかといえば、じつはOREGONの方かも。
これはロックピット製マップソースが、多くの湖沼を現時点では地図の地色のままで表示し、水色で塗り分けていないことに起因している。
具体例をいうと愛知県豊明市でいちばん大きな池である勅使池は水色で塗られているものの、ほぼ同規模でナンバーツーの若王子池については地色のまま。OREGONのマップソースでは、かなり小さな池にまで水色が塗色され「湖沼」マーカーが打たれていた。とはいっても全国の湖沼をひとつひとつ訪ねるという、きわめて特殊な用途にハンディナビを使っているため、探しにくいと感じるのは私特有の事情かもしれない。


味わい深いルート検索。

まず操作方法の練習を兼ねて、自宅近くで適当に目的地までのルート検索を行なった。速い!
しかも何ともマニアックなルートを提示している。国道を避け、道祖神あり、小さなお寺あり、瀟洒な斜面の住宅地を抜け、急坂あり、旧道ありの、じつに味わい深いルート。地元の私が何年もかけて歩いて歩いて見つけてきた裏の小径を、惜しげもなく組み合わせて提示している。いったいどういうアルゴリズムでルート計算しているのだろう。
次にOREGONだったら数分はかかるばかりか、悪くすると検索NGになってしまうような15kmほど離れた伊豆山中の池を検索。
速い。圧倒的に速い。
しかし出だしから、こんなマニアックルートでは目的地にいつ着くか分からない。ナビの検索条件はナビ中でも簡単に変更可能。再計算も速いので苦にならない。
条件は、徒歩も通常とハイキングと二種類、自転車はマウンテンバイクやツアーなど3種類もある。
徒歩からマウンテンバイクに変更してみると、あいかわらずマニアックなルートを弾き出すので、さらにオートバイに条件を変えるが、あいかわらずのマニアックルート。近場ならともかく、いくらなんでもいきなり山の中の農道に入らず、まずはすんなり海沿いの国道から行くでしょうと思って、条件を変えずにルート無視して小型オートバイを進め、リルートの動作を見守る。やはり山に入れようとする。知っている山道はすべて無視し、知らない山道まで来たところでナビに従ってみた。
知らない山道。けっこうわくわくするが、次第に道は酷道に。スクーターでは厳しい傾斜はどんどん強まり、もうこれ以上は危険というところで引き返した。
それにしても海岸側から廃道まがいのルートで伊豆山中に通じているとは思わなかったので、次こそはオフロードバイクで、とチャレンジ精神をかき立てられるルーティングであった。
ちなみに「乗用車」条件にして再計算したら、ふつうに国道、県道をつなぐルートを示してくれたので、チャレンジ精神を求めないなら、ふだんはこれでよさそうだ。
後日、モンキーにて「マウンテンバイク」条件で再挑戦。今回は海側ではなく箱根方面から伊豆山中に入った。休日にもかかわらずクルマ一台ともすれ違わないハラハラどきどきのスリリングな道、絶景の道を案内してもらい、無事、目的地に到着した。このナビ、おもしろい! 癖はあるが良い相棒を持ったとうれしくなったショートツーリングだった。

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登山道のルート探索。

低価格なマップソースでありながら、なんとロックピット製の地図は登山道のルート検索もできるという。
現実的にいえば、山歩きをするときには行程時間と等高線の入った山岳地図なしで山に入ることはないし、体力や天候と相談してルート計画も事前に済ませており、ハンディナビはあくまで補助なので、登山道のルート計算が正確かどうかは気にしていない。
とはいっても興味はあるので試してみることに。
地元の片道2時間ほどのハイキング路で、初めての登頂ルートを試してみようと思って登山口に向かったが、林道が冬期通行止めになっていた。
やむなくこの日はマウンテンバイクで海側に向かい、相模湾に面した南斜面のみかん畑に広がる網の目のような農道や林道、登山道を縫っていく。

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一帯をさんざん走り倒している地元の私でも迷いそうになる、こまごまとした道だが、正確にしっかり表示してくれている。
ルート検索でも、点線で表示されている登山道(徒歩道)と、灰色で示された軽トラ幅の農道を組み合わせたルートを導きだしており、登山道のルート検索が可能なことも確認できた。(下写真)

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実際の登山での使用については、暖かくなってシーズンインするのを楽しみに待ちたい。

【更新履歴】

  • 2017年2月導入。初期インプレッション掲載。