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カイゼン生活

小さなイラっをカイゼンすれば日々是好日。

80年代中学生スタイルの再現(廉価版ベイト用パックロッド)

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43歳のこの年は、廉価版ベイトキャスティングリールにパックロッドという80年代の中学生スタイルの釣りをやってから、ちょうど30年という節目である。
あのころ、小遣いを貯めて買ったリールがダイワの進化系ベイトキャスティングリールだった。「マグサーボ」というそのリールは電磁誘導を使ったテクノロジーの塊で、ショーウィンドーの中のそいつは光り輝いていた。本物は買えなくて、シリーズの廉価版が出たときに、喜びいさんで釣り具屋に走った。

当時の中学生スタイルの考察はこちらに掲載
喜びいさんで買いに行った釣り具屋の30年ぶり再訪レポートはこちらに掲載


このリールは今でも持っていて、僕の所有している中でもっとも古いもののひとつになっている。しかしながら内部のギヤが固着して実働不可である。
30年後、ダイワは電磁誘導のテクノロジー系の最新型リールを出した。つづいて3月にその廉価モデルが発売。
30年前の中学生スタイルを最新の機材で、しかも実働できる形で再現できるわけである。

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ダイワ(Daiwa) T3 MX 1016H-TW 860727

ダイワ(Daiwa) T3 MX 1016H-TW 860727


新旧のハイテク機を並べてみる
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さて、ロッドの方も、往時のスタイルを現行機種で再現できないものか。

80年代の中学生スタイルといえば、ガングリップの振り出し式パックロッドと相場が決まっている。
しかしこれは2013年現在では、マニア向けの超高級品をのぞき、ほぼ絶滅しているといってよい。
当時はRYOBIをはじめ、いろいろなメーカーが競って製品を出していた。
(下の写真はRYOBI社製。購入したのは1980年代後半から1990年代前半で3000円程度と思われる。2本所有しているが1本は穂先が折れ、もう1本はグリップ破損で実働不可)

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ガングリップはあきらめ、中学生が買える3000円程度のベイトパックロッドを探す。
もっとも、今どきの中学生(釣りをする希少な中学生)は、パックロッドなんかじゃなく、ちゃんとしたワンピースロッドを持っているから、これはあくまでも1980年代の中学生の話である。
この条件で探すとなかなか見つからない。振り出し式のパックロッドを使うのは初心者という位置づけの昨今では、扱いが容易で安く手に入るスピニングリール用が主となっていて、ベイト用となると数社が継ぎ方式のものを出しているだけ。
継ぎ方式のものでは、実際にメジャークラフト社がリリースしている6本継ぎを使ってみたが、現場でささっと展開できないし、ラインとルアーをつけたままリュックに入れておくと、ラインがごちゃごちゃにからまってしまい、チャリを駆使する中学生スタイルの実用性からはほど遠いといわざるをえない。

気長にあちこちの店舗やインターネットで探していると、ある日、アマゾンのレコメンドに望みの商品が出ていた。
タニヤマ社製ベーシックギア・バススパート・コンパクト。
つくりの安っぽさが、往時を思いだして、なんとも懐かしい。


※2013年6月現在、ベイト用は品切で入手困難。下記の商品はスピニング用です。

ベーシックギア バススパートコンパクト CP60S

ベーシックギア バススパートコンパクト CP60S


しかしこのロッド、使ってみると想像以上の良さである。
あまりによかったので、のちにもう1本買った。
これもあとで知ったのだが、製品を出しているタニヤマ社は、ティップランエギングを創始した「バレーヒル」ブランドを出している会社。バレー(谷)、ヒル(山)でタニヤマ。
バレーヒル製品は偶然、一本持っていたのだが、値段とかけ離れた品質のよさにかねてから感心していた。
とはいっても、バススパートの方は3000円台のロッドであり、1〜3万円のバレーヒルと同じわけではない。グリップなどのパーツが安っぽいのは否めない。しかし単にコスト安なものを使っているだけで、けっして作りが悪いわけではない。
通常の安物ではまずコストカットする重要パーツのガイド部も、Fuji社製ハードガイド使用というから感心である。
アクションも思ったよりちゃんとしてて、1/8ozのマイクロ・スピナーベイトもよく飛ぶ。
そして何より仕舞い寸法30cm台のコンパクトさ。
トップカバーをつけると少し長くなるので、カバーのフック状の先端部と根本部分をカットしたら、カバーをつけた状態でも39cmになった。

40cm台のパックロッドはいくつかあるが、30cm台か40cm台かは現場では大きく違う。
40cm台だと一般的な軽量バックパックの寸法ぎりぎりなのである。
30cm台であれば出し入れに余裕があり、スムーズである。パックロッドは穂先が折れやすいので、現場でのストレスを考えると、この違いは想像以上のものがある。
ロッドの感度がどうとかいうと難しいのかもしれないが、80年代の中学生はそんなことは言わず、せっせとフィールドへとくり出すのみである。

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ここ3年ほど管理釣り場ではなぜかめっきり釣れなくなったイワナ系の魚を狙い、雨の中、この道具とミノーという小魚を模した原始的なルアー1つだけで雨の中、3時間。
ついに岩陰から飛び出してきたイワナ系のブルックトラウト。
陸にあげ、カッパからケータイカメラを出そうとあたふたしていたら、するりと水の中に逃げていった。写真が撮れずくやしいので絵にて。

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